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「山椒の会」公演記録 〜 あの幻の名場面が、再び 〜 |
平成17(2005)年9月5日
文責 田口 善敏
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曽我廼家喜劇「山椒の会」第四回公演 |
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【日時】 平成17年9月3日(土) 夜の部 午後6時開演 平成17年9月4日(日) 昼の部 午後1時開演 夜の部 午後4時半開演
【於】 ワッハ上方演芸ホール
【演目】 「恋を忘れた女」 一幕 一堺漁人 作、門前光三 補綴・演出
「雪の夜の街」 三場 一堺漁人 作、米田亘 演出、 木下三郎 補綴・演出補 |
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一堺漁人・作、門前光三 補綴・演出「恋を忘れた女」一幕 |
配役
商人 石井 :桂 九雀
芸妓 ぽん太 :出口 ルナ
棟梁 沖田 :仲 圭介
太鼓持ち カラカラ :桂 宗介
老芸妓 濱路 :川奈美 弥生
平六の倅 平吉 :戸田 都康
芸妓 小松 :牛島 万智子
漁師 平六 :曽我廼家 寛太郎
仲居 お花 :長瀬 有紀子
平六の女房 :板東 竹雪
若旦那 島田一雄 :関口 義郎
娘 おちよ :泉 しずか
【ひとこと】「観劇の栞 一口メモ」によれば、昭和3年の上演では老妓濱路役は曽我廼家五郎が演じていたらしい。巻末に門前光三さんが書いた「五郎の描く女性」の中に、老妓濱路役・曽我廼家五郎の写真があるが、この手の芝居は、女性が演じるよりも男が演じる方がいいのかも知れない。そういえば私が観た「松竹新喜劇」でも「お種と仙太郎」という演目があり、姑役を御大・藤山寛美さんが演じていたことを、懐かしく思いだす。前半は落語「厩火事」に似て、男の愛情を確かめる筋立てだが、寛太郎さんが登場してから、やっと喜劇らしくなりましたね。寛太郎さんはやっぱり上手い。「人間幾つ何十になっても、ときめいていなさいよ」との、作者の言葉として受け止めておきましょう。
【幕間に煙草】今回、元劇場中継スタッフのうち、メークの金森恵美子さん、テクニカル・ディレクターの伊藤敏彦さんたちと一緒に観劇した。20分の幕間にチケットの半券を持って喫煙所に走り、立続けに吸う。と、珍しい人に会った。読売テレビのライツ事業部の中村一平くんである。読売テレビは故・藤山寛美さん時代の松竹新喜劇舞台中継録画をたくさん保存しているが、この度松竹の創業110年記念事業として、舞台中継録画をDVD化し発売する。この事業の読売テレビ側窓口をしていたのが、中村一平くんである。私が退職直前の今年6月、当時松竹新喜劇文芸部に所属し、芝居の内容を一番熟知している「山椒の会」主宰・米田亘さんが、読売テレビ社内で膨大な舞台中継録画を1本1本チェックしていた。私も立ち会ってモニターしたことがある。昭和46年2月から昭和63年6月までの17年間、カメラマン・スイッチャーとして松竹新喜劇舞台中継番組作りに携わって来たが、正に我が青春時代の足跡がDVD化される訳である。今、故・藤山寛美さんの「松竹新喜劇」や渋谷天笑さんの「新生松竹新喜劇」が地上波テレビで放送されることはない。最後の喜劇役者・藤山寛美さんの舞台が、このような形で再現されることは、それに関係していた一人として大変に嬉しいことである。5月に誕生した初孫に「爺ぃじの仕事ぶりを伝える」ため、購入することにした。制作者割り引きはないのだろうか。
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一堺漁人・作、米田亘・演出、木下三郎・補綴・演出補、「雪の夜の街」三場 |
第一場 ある十字街の宵第二場 宇喜田家離れ座敷
第三場 元の街路
配役
南京そば屋 源七 :戸田 都康
その娘 お光 :脇本 真花
労働者 ゲジゲジの辰:板東 竹雪
録四郎の妹 おぬい :出口 ルナ
女土方 お夏 :長瀬 有紀子
下女 おたけ :泉 しずか
質商の倅 録四郎 :桂 九雀
おぬいの婿 勝造 :桂 宗助
カフェーの女 散子 :牛島 万智子
番頭 伊助 :関口 義郎
按摩 倉持弘助 :曽我廼家 寛太郎
質商 宇喜田理平 :仲 圭介
【ひとこと】こういう芝居には泣かされます。親子の情愛を描き、人間としての生き方を教えてくれるテーマであり、「喜劇」というよりは、もっとシリアスな人の心を揺り動かす芝居です。このような芝居を観て泣ける人に、根っからの悪人はいないでしょう。泣けなかったあなた、そりやもう、立派な悪党です。按摩・倉持弘助役の曽我廼家寛太郎が上手いねぇ。我々が舞台中継をしていた頃は、曽我廼家玉太呂、曽我廼家八十吉と共に若手であったが、もう堂々たる喜劇役者に成長しています。また娘・お光役の脇本真花ちゃんも上手い。小学校3年生だそうですが、何ともはや、達者な芝居をする将来有望な子役です。
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曽我迺家喜劇「山椒の会」公式ホームページ http://www15.ocn.ne.jp/~sanshou/
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